この夏も、また秋になった

ずっとずっとソロコンについて書きたかったんだけど書けなかった。

そして、いつの間にか秋になった。

 

今年の夏もTDCで、ふうまくんのソロコンがありました。

忙しかったのもあるけど、なんだかライブを見て、それだけで、満足してしまった。

去年のように、忘れないように書き残しておかなきゃ!!!みたいな謎の使命感もなかった。

ただ、ものすごい良い音楽・パフォーマンスに触れて気持ちがいっぱいになった。

確かに感じた胸の高揚を、ぼんやりした記憶で覚えていたいような気もした。

いや…、感じたことをうまく言語化できなかったっていうのもあるんだけど…。

私の中で、一つの章が終わった感覚が、この夏にはあった。

 

涼しくなって秋を感じるようになった今でも

ふと、帰り道に風 are you?のライブを思い出すことがある。

特に、オーラスでふうまくんも 風areのメンバーたちもファンも、みんなみんな泣いていたあの光景。

(見学(2度目)に来た半澤くんも泣いていたらしい)

少し時間が進んだ今、冷静にあの時のことを思い返してみると何であんな皆泣いてたんだろう…って不思議に思って、なんだか笑ってしまう。

誰かが引退するわけでもなく、もう会えなくなるわけでもないのに。

20前後の男の子たちが感情が溢れるままに、ステージの上で泣いていた。

ライブが終わる寂しさなのか。

一つの公演をやり遂げた達成感なのか。

あの涙はどこから来たんだろう。そして、どこへ行くんだろう。

 

思い返せば、去年の風 is a doll?の時もそうだった。

周りのメンバーも、ふうまくんも、ファンも、みんな泣いてた。

まるで魔法がかかったかのように感情が零れ落ちる、

毎年あの場所のあの空気感のエモさは異常で、思い返せば、なんだか笑ってしまうのだけど

忘れられない夏の思い出として、ずっとずっと見た人の心に残っていくんだろうと思う。

とても綺麗な涙を見たんだよ、今年の夏もTDCで。

 

彼のエモさが、青さが、きっと多くの人を惹きつける魅力なんだと

風 are you? を見て、改めて思った。

菊池風磨」という人間の物語性そのものが、一つのアイドルの形なんだと思う。

 

ふうまくんは、本当に今しかない今を抱きしめて生きている人で、

その歳のその時期にしかできないことを、きちんと、その時に片付ける印象が勝手にあって。

失敗も苛立ちも悔しさも。涙さえも隠さず見せてくれるそのままの姿に、ハッとさせられることが多い。

ふうまくんの青さは、いつだって綺麗で眩しくて、どこか儚い。

きっと、今しか見れないんだろうな、っていうのを本能的に感じてるからかもしれないなあ。

シャボン玉のように一瞬で消えてしまうような、今。
それでも、そこに美学があるような、そんな気がする。
消えてしまうからこそ、もう見られなくなるからこそ、私には綺麗に見えるのかもしれない。

 

きっとソレを笑う人もいるかもしれないし、それで傷つくこともあるだろうけど、

そういうまだ完全ではない青い部分が、何かを生み出し、何かを変えていくんだと

私は思うし、そういうふうまくんが本当に好きなんだよね、ずっと。

 

アイドルは、ある意味普段の生活から現実逃避させてくれる世界であり、

ひとときの夢を見せてくれる場で、存在であるべきなのかもしれないけど

ふうまくんの創るライブは、逆にいつも現実と向き合わせれるような気がしていて。

彼の等身大の青春が、大人の私の心に訴えかける何かがある。

 

見学に来ていた山Pセンパイが、

「ジャニーズっていいね。昔のことを思い出した」と言っているのを聞いて

ああ、ふうまくんってそういうパワーがある子だよなって思ったんですよね。

きっと仲間たちとぶつかったり傷ついたり馬鹿したりしながら

一緒に夢を追いかけた日々思い出したんだろうな〜〜>< YJ~~!!

「仲間を大事にする」とか「まっすぐ夢を追いかける」とか

そういう当たり前のことが、一番難しかったりするじゃないですか。

大人になると見落としがちなことが、あのステージ上に眩しいほどに広がっていて

素直にうらやましいと思いました、ふうまくんのこと(1年ぶり2度目)。

 

オーラスの日にね、ほっくん(元B.I.shadowで同じグループだった松村北斗くん)が

「俺、この公演で風磨のこと見直した!昔はライオンが言葉覚えたみたいな獰猛さがあったからさ〜」って言ったの。

そしたら少し照れ臭そうに笑って、風磨くんは「ありがと」って言った。

そして最後の挨拶で、ほっくんは大きい声で

「元メンバーとして風磨を誇りに思います!」って風磨くんのファンいっぱいの会場で教えてくれた。

それが、すごくすごく眩しかった。二人の想いも絆も、歴史も。

ぜんぶぜんぶ、このためにあったんじゃないのって笑ってしまうほどに。

 

今思うのは、2016年は良い意味で過去のふうまくんを今のふうまくんが助けた年だったんじゃないかな〜〜って。

ほっくんのことも、けんとくんのことも、せくぞんのことも。

あれだけ悩みもがき苦しんでいた時期もあったけど、

それを見ないふりせず、きちんとそれを受け止めて自信を持ってステージに立つことで

過去を変えることはできないけど、今を変えていくことで過去を明るく照らす未来が出来るんだと体現してくれたような気がする。

それが風磨くんの良さなんだと思うんですよね。生き方で見せてくれるというとカッコ良すぎるかもしれないけど笑

 

それこそ物語性の話なんですけど、

ふうまくんの姿を見て、受け手側に自分の物語に置き換えて考えさせるような

人の記憶のどこかに訴えかける不思議なパワーがあって。

各々受け手の背景は違えど、ふうまくんは各々が生きてきた物語の中にある記憶の欠片を紡ぐことができる人だなあって、なんとなく思ったんですよね。

そして、それをライブとして仕掛けているのも、全部ふうまくんで。

自分が魅せたいもの、伝えたい想いを投げかけるだけじゃなく、何かこちら側に考える余白を与えてくれて、余韻を残すのがとても上手な人だと思います。

意図している部分と、そうでない部分があると思うんだけど。

そこが、ふうまくんが天性に持つ物語性の強さなんだと思う。

失敗も後悔も苛立ちもカッコ悪さも、成長と共に見せてきてくれた彼だからこそ、

こちら側にプラスαで伝わるメッセージがそこにはあって。

それが、一つの味になってるな〜なんて、そんなことを思いました。

 

 

この夏を越えて、ふうまくん大人になっちゃったな〜〜って最近すごく思っていて。

とても信頼できるし嬉しいけど、なんか少し寂しいと思う自分もいて。笑

(これは私の勝手なおたくのエゴだけど笑)

 

お仕事に対してもグループに対しても前とは向き合い方が変わったし

メンバーとの距離感も変わってきたと思う。

何より、ファンに向けて未来のことを言葉にしてくれるようになった気がするな〜^^

これ、すごい大きい変化だと思っていて。

前は、あんまりグループのことを話したり、こういうポジションとして具体的に何をしたい!!って言う印象がなかったので(いや、内に秘めたビジョンはあったんだろうけど、曖昧な表現でしか聴けてなかったような気がしてた) 

だから最近よく言う「売れたい」っていう言葉とか、こうなりたい!という明確なビジョンに新鮮に驚きます。

 

 

風 are の終盤、こんなメッセージがスクリーンに表れました。

過去をやり直すことはできない。

だとすれば今、この先の全てをやり直せばいい。

ここにいるみなさんは、今魔法にかかりました。

あなたたちは10年後、20年後の未来からここにやってきたのです。

ここを出たら、もう悔いがないように。

あなただけの道を歩めるように 同じ今日を生きるあなた方に幸あれ。

  

ふうまくんが、10年後、20年後から戻ってきているのだとしたら

今を、どうしたいと思うのだろう。

今の先にある10年後、20年後はどんな世界だろう。

 

 

風 are の中で、ふうまくんがJr時代の自分と一緒にパフォーマンスをする

演出があって、その時に選んだ曲が「アイナルホウヘ」と「YOUR STEP」だったんですけど

きっと、今、過去の自分に伝えたい想いが込められている選曲だったんだと感じていて。

まっすぐに生きていよう 自分失くさないよう
キミのステージではキミがスター
まっすぐに生きていよう ありのままの自分を
キミのステージではキミがスター
I love you I love you I love you 聞こえる方へ
I love you I love you I love you 愛成る方へ

(アイナルホウエ 赤西仁

 

Tell me whatcha like, and all the things you don’t

Crazy, there’s so many things I still don’t know
There’s a few little things you’ve not discovered yet
About the me, in front of you, you haven’t met

so just go let it out

何が好きで何が嫌いなの?教えてよ。
やばい!僕の知らない事がまだ沢山あるんだ
実は君がまだ知らない事もあるんだよ
目の前にいる、まだ君の知らない僕のこと 

さあ全部さらけ出そう  

You can go your way Just do it now
We can make the world go round and round
Let me hear you shout
Come on celebrate
You and I can change the world today

君の道を進めばいい 今すぐに
僕らなら世界も動かせるよ
君の声を聞かせて さぁお祝いしよう
今日僕たちは世界を変えられる 

(YOUR STEP 山下智久)

 きっと、過去の自分に対して何か声をかけるのならば、

まっすぐに生きていよう ありのままの自分を キミのステージではキミがスター

 「You can go your way Just do it now」のように

そのままでいいよ、ありのまま思いっきりやれ!と言うんじゃないかな〜〜

昔思い描いていた夢が、今の自分だと言い切れる今のふうまくんは最高にかっこいいと思うし

今を掴んだのは、誰でもなく、ふうまくん自身だから。

きっと10年後、20年後も同じこと言ってくれるような気がしています。

 

 

「今の夢はSexy Zoneになること」

 

迷いのない力強い言葉で、他でもない自分のファンへまっすぐと伝えてくれた夢。

「一体どの自分が本当の自分なんだろう。」

そう自問自答した後に、出てきた答えだと思うと、ものすごく大きな決意を感じました。

何言ってんだ、もう5年経ったんだぞと言われるかもしれないけど

5年かかって言葉にしてくれた、夢だから。

とても大切にしたいし、心から応援したいと思った。

 

いろんな葛藤の先に今があって

悩んでもがいた日々さえも、重ねてきた意味があることをきっと分かっていて

どんな過去の失敗も、今に光をあたえてくれる燃料にできる

そのまっすぐな強さがあれば、きっとどんな夢だって掴めると思うよ。

この夏を越えて、新しい章がはじまる予感と期待でいっぱいです。

 

 

 

どうかどうか君の進む先にあるステージで

鳴り止まないほどの愛が、キミを優しく包みこみ続けますように

目の前に広がる私たちの光が、アイノナルホウでありますように。